はじめまして。いなパンと申します!
・株式投資を始めようと思ってるんだけどネット上に情報が多すぎてどうして良いか分からない
・本当にオススメできる投資方針を全部知りたい!
・忙しくて投資には時間をかけられない‥
ネットや本を参考に株式投資を始めようとした初心者が「結局どうすればいいの?」と最初の一歩で挫折してしまうケースは非常に多いです。
いろいろ投資方法を試してみた結果、結論は王道と呼ばれる名著から学ぶことが一番だと分かりました。
例えばこちらの本です↓
過去のデータを分析しその投資方法が正しいことを証明しており、名著と呼ばれる一冊です。
そこでこの記事では、資産運用に興味を持った20〜30代の忙しい共働き世代にむけて、名著から学んだ知識を現代版に翻訳し超初心者向けに基本から投資先・投資方針・取り崩しまでまとめて解説します。
この記事を読めば、「ゼロから資産運用を始める超初心者が迷わず資産運用を行える本当に必要な方法」が全て分かります。
目次:クリックでジャンプできます
投資方法の結論
「とにかく先に投資方法の結論を教えて!」って方はこちらです。
楽天証券を開設し、自分のリスク許容度の範囲内で金融資産を「現金」:「eMAXXISSlim全世界株式オールカントリー」に割り振ります
ただやることはこれだけです!
現在のところ証券会社や投資先については、投資が趣味ではない一般的な人にとって「証券会社」と「リスク資産」はほぼ答えが決まっています。
理由は後述しますが「証券会社」とは「楽天証券」であり、「リスク資産」とはeMAXXISSlim全世界株式オールカントリーになります。

つまり、私達が自分で決めなければならないことは、「資産を適切な割合で割り振ること」だけなのです。
金融資産のうち「現金」:「リスク資産」の割合を決めること!

ステップ1:現時点の資産額・余剰資金を求める。
まずは「自分の資産額はいくらか」を把握する必要があります。
なぜなら自分の資産額を正しく知っていないと、適切に資産配分することができないからです。
10分でできる資産額の簡単な求め方
実際に資産額を正しく把握するのって、口座も複数あると手間がかかるし意外と難しいですよね?
しかし、アプリを使えば簡単にいつでも正しい資産額をその場で把握することができます。
私はこのアプリを使って自分の資産額を把握しており、使いやすいのでオススメです!
・【マネーフォワードME】毎回手動でやらないといけないこと3つとそのやり方
ステップ2:自分だけの資産配分を決める
自分が現在どれだけの金融資産を持っているかが分かったら、次にその金融資産のうちどの割合で「現金」と「リスク資産」に振り分けるかを決めます。
まずは資産配分を決める理由について解説します。
なぜ資産配分を決める事が重要なのか
投資リターンの90%以上は資産配分で決まる
投資リターンの90%以上は資産配分からもたらされ、銘柄選択やマーケット・タイミングの効果は副次的なものである。
引用;敗者のゲーム
「株式」「債券」など資産の種類によってもう殆ど決まっているということです。
そのため「資産配分を決める」ことが資産運用にとって最も重要になります。
資産配分の比率を変えても投資効率(シャープレシオ)は変わらない
リスク資産と現金の比率を調整するにあたって、「最も効率のいい比率はないか?」と疑問に思う方もいると思います。
しかし、結論は資産配分の比率をいくら変えても投資効率は変わりません。
例えば資産額が1000万円。リスク資産のリターンを5%、リスクを10%と仮定します。
現金:リスク資産 | 現金 | リスク資産 | 全体のリターン | 全体のリスク | シャープレシオ(リターン/リスク) |
---|---|---|---|---|---|
0:100 | 0万円 | 1000万円 | 5% | 10% | 0.5 |
50:50 | 500万円 | 500万円 | 2.5% | 5% | 0.5 |
80:20 | 800万円 | 200万円 | 1% | 2% | 0.5 |
100:0 | 1000万円 | 0万円 | 0% | 0% | 0.5 |
「現金(無リスク資産:リターンはゼロとする)」と「リスク資産」には相関関係はありません。
そのためこの割合をいくつに設定しても、上記の表のように自分の資産全体の投資効率(シャープレシオ:=リターン/リスク)は変わりません。
つまり、どんな割合に設定してもリスク資産の投資効率と一致します。(現金100%の場合は除きます)

結局のところ自分の金融資産の中から「現金(無リスク資産)」と「リスク資産」の比率を適切な値に調整すること」が資産運用です。
資産運用において初心者は「リターン」を追うべきではないと考えます。それよりも「自分のリスク許容度」を超えないことが大切です。自分の体験談から初心者はこのリスク許容度がかなり低状態から始まると思うからです。自分のリスク許容度に応じた資産配分が大切です!
①自分のリスク許容度を知れば資産配分ができる
それでは自分の資産配分を決めていく手順について解説します。
先程「リスク許容度」という言葉が出てきました。
とても大事な考え方のためまずはこちらについて説明します。
リスク許容度は何か?
現金(無リスク資産)とリスク資産の割合を決定するときに、必要となるのが「リスク許容度」という考え方です。
リスク許容度とは「株価の変動で金融資産が減っても、焦って売却せずにすむことができる度合い」のこと
それは人によって異なります。
1円でも資産が減ることに対してストレスがかかる人もいますし、資産が半分に減っても大丈夫(焦って売却しない)人もいます。
現金とリスク資産の合計が1000万円とした場合、リスク許容度の目安はこんな感じになります。
リスク許容度 | 現金:リスク資産 | 現金 | リスク資産 |
---|---|---|---|
資産が半分(500万)になっても大丈夫 | 0:100 | 0万円 | 1000万円 |
資産が25%(250万)減っても大丈夫 | 50:50 | 500万円 | 500万円 |
資産が10%(100万)減っても大丈夫 | 80:20 | 800万円 | 200万円 |
1円でも減るのは耐えられない | 100:0 | 1000万円 | 0万円 |
ここではリスク資産の最大の損失額を−50%(元の半分になる)と設定しています。
ただこの−50%というのは、かなり悲観的に見た値です。
一般的にリスク許容度を考える際にはもっと楽観的な方法(−33%など)を考えることが多いですが、私たちは悲観的に「リスク資産は最悪半分になる」と考えておくことが簡単で管理しやすいと思います。
リスク資産は必ず余剰資金で行う
現金とリスク資産で資産配分を考えた時、リスク資産は必ず余剰資金で決めます。
余剰資金とは当面使う予定がないお金のことです。多少減ってしまっても生活に影響を与えないお金のことを言います。
金融資産のうち、生活費や緊急時に備えて残しておくお金を差し引いた資金のこと!
【30才子育て世代】「教育資金」「老後資金」を含めた資産配分の考え方
ステップ3:楽天証券を開設する
基本的にネット銀行であれば大きな間違いはありません。
銀行などで購入する場合と比較して、手数料が低いからです。
この手数料の低さは長期の投資においてかなりの違いが出てきます。
ただ、ネット銀行の中でお勧めを言うとすると現段階では楽天証券をお勧めします。
なぜ楽天証券を開設するのか?
①楽天カードで投資信託を購入にすると、5万円まで1%ポイントバックがあります。
②また楽天ポイントの内「通常ポイント」が余っていれば、投資信託をポイントで購入できます。
③他のサイトよりも楽天証券のサイトは直感的に操作しやすく、初心者にも扱いやすいです。
これら3つが他の証券にないメリットであり、「投資信託」を購入するのであれば楽天証券をオススメします。
ステップ4:決めた資産配分になるように一括投資する。
選ぶファンドはeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)一択
結論から言うと投資先は「eMaxsisslim全世界株式(オールカントリー)」になります。
①時価総額加重平均+インデックス+全世界株式である
②ETFではなく投資信託である
③業界最低水準の運用コストとバランスが良い
eMaxsisslim全世界株式(オールカントリー)をざっくり知りたい!って方はこちらの記事をどうぞ!

理由①時価総額加重平均+インデックス+全世界株式である
投資の対処には様々なものがあります。
一つの会社だけに投資したり、複数の会社に投資したり‥
ただ効率を求めた際に投資する対象は決まっています。
それは時価総額加重平均型のインデックスファンドです。
なぜならノーベル賞を受賞している理論である「現代ポートフォリオ理論」で最も効率の良いポートフォリオは市場そのものと証明されたからです。
またアメリカだけではなく全世界に投資する方が効率的であり、また世界の情勢が今後どうなるかわからないため一国に投資するよりもリスクの低減効果があります。
理由②ETFではなく投資信託である
投資が趣味でない・本業が忙しい・投資初心者は投資信託になります。
なぜなら投資信託とETFは現在コストに大きな変わりはないからです。
その上で投資信託は手間がなく簡単です。
手間が増えても長期で保有するのにバンガード社が安心するという人はVTがオススメになります。
投資信託を選ぶポイント
ちなみに投資信託を選ぶポイントはこちらです。
・低コスト
・再配当型
・純資産総額
理由③業界最低水準の運用コストとバランスが良い
投資先(時価総額加重平均+インデックス+全世界株式)であれば基本的にどのファンドでも大きな間違いはありません。
しかし、その中でも選ぶならば最もコストが安いファンドがいいですよね?
現在のMaxsisslim全世界株式(オールカントリー)の信託報酬は0.1144%で、業界最低水準の運用コストになっています。
さらにこのファンドは「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続ける」がコンセプトです。
他に運用コストが低いファンドが出てきても、追付いしてコストを下げるファンドになります。
またFOY2019でランキング1位に選ばれており、純資産額・トラッキングエラー・信託報酬においてライバルファンドと比べバランスが良いです。
ドルコスト平均法はオススメしません
・ドルコスト平均法であれば資産配分が崩れるため
ステップ5:毎月の給料の内余剰資金を決めた資産配分になるように積立投資する。
万人にオススメできる優先順位は積立NISA→特定口座
まずは積立NISAを利用する
それでも追加で投資できる余力があるならば特定口座で投資します。
idecoは人を選びます
idecoは資金ロックがあるため私には向きませんでした。
しかし老後の資金を貯蓄するという目的においては最も優先順位が高くなります。
ステップ6:年に1〜2回ボーナスの時に資産配分を調整する。
現金を多く使う時もあるし、株価の変動で資産配分は崩れます。
そのため、自分の決めた資産配分になるように調整します。
例えば1000万の金融資産を現金:リスク資産=1:1の割合で資産配分を行なっていたとします。

そこから現金を200万使ったため金融資産のうち現金が300万となっていました。

このように資産配分が崩れてしまっているため、自分が元々決めていた1:1の割合に戻します。

このように1年も経てば現金の割合が増えたり、リスク資産の割合が増えたりするので、リバランスを行なって行きます。
色々調べると「4%ルール」など色々な取り崩し方があると思います。
しかし、そもそも資産運用とは自分が使っていない・使う予定のないお金を、市場に届けて必要な人に送り届ける行為です。
この取り崩し方が最もシンプルで、「自分自身」「企業」「社会」にとって相互に得をする関係になると思います。
最後に皆様へ
ここまで読んでいただきありがとうございました。
年に1〜2回、資産配分を調整しこの投資方針を生涯続けていく予定です。
私と同じ「一般のどこにでもいる普通のサラリーマンである」友人にもオススメしている「シンプルで効率が良く生涯続ける事ができる方法」だと思います。
記事の内容に間違い・コメント・質問などがある場合は、ご連絡お願いします。
最後にお約束ですが「投資は自己責任」です。
この記事はあくまで私の考え方をまとめたメモと考えていただければ幸いです。
この記事が必要な人に届けば幸いです。